水面に大輪の花を咲かせるハスが見ごろを迎えている。岩出市東坂本の県植物公園緑花センターは早朝から咲き始める花を楽しんでもらおうと、7月9日(土)と10日(日)、16日(土)〜18日(月)の5日間限定で、開園時間を通常の午前9時から7時に早める。
同センターのハス池は約3000平方㍍。池を横断する形で橋が架かるほか、中央に浮見堂を設けており、間近に花を観賞できる。池の東側に設置する保存槽で、大賀ハスなど約10種も楽しめる。花は例年8月上旬までだが、岡田恵美園長は「お盆ごろに返り咲きすることもありますよ」。
また、池の東部分、わんぱく広場に近いエリアには、県のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)ⅠB類に指定されているアサザと、準絶滅危惧のコウホネの水生植物2種類が小さな黄色い花を咲かせている。「今年は両方とも広がり、元気に咲いていますね」と岡田園長。なお、宮城県の大川小学校からヒマワリの種を譲り受け、約300本をパノラマ花壇で育てており、7月中旬以降開花の見込み。
紀の川市貴志川町の平池緑地公園でも、大賀ハスとベトナムハスの2種類が7月中旬まで楽しめそうだ。大賀ハスは植えて7年目、ベトナムハスは2年目で、管理する同市都市計画課は「両方とも花はピンクですが、ベトナムハスの方が細かい花びらがたくさんついていますね」。
ハスの花が開いているのは午前中。観賞は早い時間帯がおすすめだ。
(ニュース和歌山2016年7月6日号掲載)