企業に従業員への積極的な健康づくりを進めてもらおうと、和歌山県は「わかやま健康推進企業認定制度」を6月に創設した。県健康推進課は「働き盛りの世代はどうしても仕事を優先し、健診を後回しにしてしまいがち。特に和歌山は中小企業が多く、本業に追われ健診受診率が伸び悩んでいる。元気なうちから健康への意識を高める環境を広げたい」と話している。

 県民の健康寿命(健康でいられる年齢)は男性71・43歳で全国20位、女性74・33歳で28位。40歳以上を対象とした特定健康診査・特定保健指導の受診率は39・2%と全国平均の47・6%を大きく下回り、制度が始まった2008年度以降、毎年40位台に低迷している。

 認定制度は、従業員の健康づくりに取り組む会社を県が評価することで、企業のイメージアップにつなげると共に、健診の受診を促そうと考えた。常勤従業員5人以上の企業対象。

 肺がんや乳がんなど3種類以上のがん検診受診率が従業員の50%以上、メンタルヘルスへの取り組み、ラジオ体操やウォーキングを組織的に1年以上継続して行うなど、5項目中3項目以上を満たすことが申請条件。認定企業は県が提供するロゴマークを名刺やHPに使えるほか、県が実施する健康啓発イベントでPRできる。

 申請書は同課HPからダウンロード可。同課(073・441・2656)。

   ◇   ◇

 健康わかやま県民運動ロゴマーク募集…テーマは「みんなで取り組む健康づくり」。応募は指定用紙で。最優秀作品に10万円、優秀作品に3万円を贈る。7月15日必着。

(ニュース和歌山2016年7月6日号掲載)