東京で8月12日(金)~14日(日)に開かれる小学生の全国大会「全日本少年フットサル大会」に、アッズーロ和歌山が出場する。この1年間、全国の強豪チームと練習試合を重ね、チームワークに磨きを掛けてきた。山田悠真主将(西貴志小6年)は「みんなうまくて、攻撃と守備のバランスが良いチーム。全国大会は優勝だけを考えています」と目を輝かせる。
5月に行われた和歌山県予選、アッズーロは予選リーグ、決勝トーナメントの計5試合で50得点、4失点と他を圧倒して頂点に。2大会ぶり2度目の全国切符をつかんだ。
中尾隼土監督が「『日本一を目指している』と本気で言えるぐらい力が付いてきた」と胸を張る今年のチーム。昨年8月、アッズーロが全国から強豪を招いて主催した大会で、6年生主体の他チームに対し、現在の主力メンバーである5年生のみで戦い優勝した。冬休みや春休みにも他府県への遠征を重ね、春には昨年の全国王者、愛知のブリンカールに競り勝った。
5人で戦うフットサルは、試合中の選手交代が自由。アッズーロはポジションを固定してじっくり攻めるメンバーと、流動的にポジションを変えながらゴールを目指すメンバーの実質2チームを持つ。中尾監督は「戦術が2つあることで、どんなチームを相手にしても対応できるのが強み」と自信を見せる。
愛知できょう30日(土)に開かれる全国大会、ホンダカップにも関西代表2チームの1つとして出場。全日本少年大会に向け、実戦を重ねる。副主将の田中涼心(るい)選手(松江小6年)、西野榛人(はると)選手(有功東小6年)は「2つの戦術で相手をはめて、得点を奪って優勝したい」と意気込んでいる。
なお、アッズーロはこの夏、中学生年代、高校生年代のチームも県大会を制した。3つの年代が同時に都道府県代表になるのは全国初。中尾監督は「今まではサッカークラブや中学、高校のサッカー部がフットサルの大会でも優勝するケースが多かったですが、フットサルのチームが頂点に立てたことが素直にうれしいですね」と目を細めている。
写真=人さし指で表す「1」の意味は〝日本一〟だ
(ニュース和歌山2016年7月30日号掲載)