アバローム紀の国(和歌山市湊通丁北)は9月1日(木)、ホテル内のレストランや宴会場で提供する減塩料理を一新する。メニュー開発に協力する日本高血圧協会県支部長で県立医大名誉教授の有田幹雄さんは「高血圧の患者割合が日本一と言われる和歌山。身体に優しく、おいしい料理を参考に、自宅でも減塩料理を実践してほしい」と望んでいる。
脳卒中や心筋梗塞を引き起こす高血圧。患者は国内に4300万人いると言われ、同ホテルは血圧を上げる原因となる塩分を控えた料理に親しんでもらおうと、2009年から同支部の協力を得て減塩料理の開発に取り組み、毎年新メニューを提案している。
朝食、ランチ、ディナー、弁当など和洋8種類。和食の魚料理は塩分を抑えた味を補うため、あぶり仕立てにして香りをつけ、寿司のシャリも20㌘につき塩分が0・08㌘と通常の3分の1にした。洋食で提供する県産梅鯛のアクアパッツアは、白ワインで煮て隠し味に昆布茶を使うなど、調味料を使わず素材のうま味を引き出した。
いずれも塩分は3㌘以下で673〜918㌔カロリー。同ホテル(073・436・1200)。
(ニュース和歌山2016年8月27日号掲載)