安原小6 福田菜々さん
安原小学校6年の福田菜々さんが、日本商工会議所が実施する珠算能力検定1級試験で満点合格を出した。受験者9419人中、満点合格は22人で、このうち小学生はわずか6人。「試験前の練習でも満点は出せなかったので、うれしさより『まさか』という気持ち。珠算をずっと続けてきて集中力がつきました」と喜んでいる。
福田さんは母親のすすめで5歳の時、同市の大河内珠算会に通い始めた。現在も週2日、教室で机に向かい、積極的に検定に挑む。
1級はかけ算、わり算、みとり算の合計50問を30分以内に解き、300点満点中240点以上で合格。福田さんはすでに4年生で合格し、現在は日本珠算連盟の2段まで取得しているが、「さらに精度を上げよう」と1級の満点合格を目指した。
2月の初挑戦では、270点と5問不正解で満点に届かなかったが、2度目の6月26日の試験は苦手なかけ算を重点的に見直し、見事全問正解を果たした。
福田さんを幼少期から指導する阪本淳志さんは「満点合格は何度挑戦してもなかなか達成できるものではなく、2度目で合格できたのは快挙。正確さを保ちつつスピードアップを図り、今後も頑張ってほしい」と目を細める。
福田さんは「家族が喜んでくれたのがうれしい。これからもさらに段位取得を続けていきます」と張り切っている。
(ニュース和歌山2016年9月3日号掲載)