大阪芸大客員教授 川村眞次さん 200枚並ぶ
和歌山市の建築士で大阪芸術大学客員教授の川村眞次さん(72)が26日(土)~12月1日(木)、十番丁70の自宅ガレージを期間限定のギャラリーに変身させる。展示するのは建築やアートに携わる知人から届いた年賀状200点で、センスが光るものばかり。「我々にとって年賀状は小さな小さなキャンバス。捨てられない〝取って置き〟です」と話している。
川村さんは住宅・都市整備公団(現都市再生機構)や関連会社のURサポートに勤務し、集合住宅地の設計や景観を生かしたまちづくりに長年携わった。視察を兼ねて海外を巡っては、目に留まった「絵になる風景」を描き、昨秋、初の個展をガレージで開くと、200人以上が訪れた。
第2弾の今回は、1990年~2010年の間に届いたアート性の高い年賀状を公開。木版画や風景画、書、写真と多彩な表現で、芸術的なタッチや洗練されたデザインが多く、特に建築関係の知人からは、それぞれが前年に訪れた外国の風景をモチーフにしたものが目立つ。
中心市街地に建つ川村さん宅周辺は人通りが多い。「建築の世界では、住宅地の中にある通りに面した1階に趣味の作品などを展示し、にぎわいを生む〝アルファールーム〟という考え方があり、それを実践してみました」と笑顔を見せている。
午前11時~午後5時。GGギャラリー(skawamura514@iris.eonet.ne.jp)。
(2016年11月12日号掲載)