和商 楽天の指導受け実践
電子商取引を学ぶため、和歌山市砂山南の和歌山商業高校3年生が楽天社員の指導の下、インターネットショッピングサイト楽天市場に10月中旬から出店し、みかんやマグロを販売している。
高校生対象の楽天IT学校の一環で、昨年に続き2回目。情報コース44人が8班に分かれ、6月から毎月1回取り組み、戦略立案、販売品決定、生産者インタビューを経て、ホームページ立ち上げた。
10日は、楽天の吉岡弘隆さんが1ヵ月間の売れ行きを説明した上、「どんな写真だと買う気になりますか」と問いかけた。生徒たちが画面を見ながら調整する中、店舗開設に協力するとち亀物産(湯浅町)の上野真歳社長が「写真を明るく、もっとアップに」などアドバイスした。
生マグロで最高額の2万円を売り上げた2班の山路沙央里さんは「写真横の空きスペースに最後のひと押しとなる言葉を入れたい」。アクセス数が多かった1班は、「これをどう購入につなげるか」と指摘を受け、岩橋拓巳さんが「ページ上部は柔らかい雰囲気ですが、下部は文字ばかりでかたいので、見やすく変えます」と考えを巡らせていた。
同校の江口真平教諭は「実際に販売することで、どうすれば売れるか真剣に考えるようになった」と評価。吉岡さんは目標達成には1日にどれだけ販売しなければならないかを考えることが重要とし、「地元物産や地域を知ると共に、インターネットの可能性を理解してほしい」と願っていた。
販売ページ(http://item.rakuten.co.jp/bunza/c/0000000956/)。
(ニュース和歌山2016年11月19日号)