妊婦が陣痛時に安心して利用できる「ママケアタクシー」のサービスを、和歌山市松島の相互タクシーが1月3日(火)に始める。全乗務員が助産師の講習を受け、24時間、全ての車両で対応する。タクシー部の風本直浩主任は「陣痛は夜中や早朝、いつ起こるか分からない。24時間運行するタクシー会社ならではの使命だと思い、妊婦に安心を届けたい」と意気込んでいる。
ママケアタクシーは、妊婦が事前に出産予定日や産院を同社に登録。陣痛発生時に呼ぶと優先的に配車され、通常料金と同額で病院まで送ってもらえる。乗務員は出産の基礎知識を持ち、車内での緊急出産に対応できるよう、タオルやゴム手袋などを積んでいる。
12月の講習では、助産師から陣痛と出産の基礎知識、万が一、車内で出産した際の手助けの方法を学んだ。講師の永嶒(ながさこ)祐加さんが「生まれたての赤ちゃんは呼吸と保温が何よりも大切。これを意識して次の行動を考えてほしい」と説明した。乗務員の塩路典宏さんは「知識を持っているのといないのとでは大違い。万が一に遭遇したら自信を持って対応します」と話していた。
同社(073・471・5111)。
写真=助産師から出産時の支援方法を学んだ
(ニュース和歌山2016年12月24号掲載)