ライブラリーカフェ初開催
ハンモックに寝そべりながらコーヒー片手に読書はいかが? 和歌山市湊本町の市民図書館3階ホールで21日、初めてのライブラリーカフェが開かれた。
南海和歌山市駅に2019年に開設される図書館を考えるワークショップから生まれた法人「みんとしょ」主催。市民の要望が多いカフェを現図書館で試験的に開き、図書館の新たな楽しみ方を探ろうと実施した。
アウトドアをテーマに観葉植物や本棚、アウトドア用のテーブルセットなどを並べ、1日限りのピクニック空間を生み出し、山登りや自然、動物などに関する本を集めた。来場者はテントの中で寝転んだり、赤ちゃんをハンモックであやしながら本を読んだりと自由にくつろいでいた。
10ヵ月の娘と訪れた坂部侑美さんは「図書館にはよく来ます。カフェがあると休憩できて良いと思っていました。植物がたくさんあり、いい雰囲気で落ち着きますね」。
みんとしょの田中隆介代表理事は「『しゃべってはいけない』『飲食禁止』との印象が強い図書館ですが、きょうは本を読むだけではない楽しみ方の可能性がみられた。色んな窓口の機能を持たせ、悩みを解決するような場所になれば。今後も様々なテーマで開催したい」と話していた。
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和歌山市民大学公開講座「みんながつくる公共サービス」=2月5日(日)午後1時、市民図書館3階。伊丹市立図書館「ことば蔵」の職員が、「斬新な市民発イベントの図書館サービス展開」をテーマに話す。無料。和歌山市に住むか通勤通学する13歳以上対象。当日先着60人。市民図書館(073・432・0010)。
写真=緑に囲まれた空間でゆったりと本を楽しんだ
(2017年1月28日更新)