和歌山大学観光学部の木川剛志准教授が脚本と監督を手がけ、和歌山市のアマチュア落語グループ「わかやま楽落会」の会員が出演した映画『替わり目』が1月、商店街を題材にした作品が集まる「第9回商店街映画祭」でグランプリに輝いた。木川准教授は「一緒にやってくれた人たちに監督として恩返しができた」と喜んでいる。
同映画祭は商店街を元気づけようと、長野県松本市で開かれる短編映画コンテストで、映画『ALWAYS三丁目の夕日』を手がけた山崎貴監督らが審査員を務める。『替わり目』は、ノミネートされた8作品から最優秀賞のグランプリと、演出家の串田和美さんから贈られる串田監督賞をダブル受賞した。
『替わり目』は2016年9月にぶらくり丁で撮影した20分の作品で、観光学部の学生がマドンナ役を務め、楽落会の5人が熱演。独身の中年男性の恋、共に高座に上がる社会人落語の仲間たちとのふれあいを描いた。学生が撮影スタッフを務め、俳優の小西博之さんらによるユニット「紀州人」の楽曲が彩りを添えた。木川准教授は「中年男性たちの友情は素敵。僕の思う和歌山の美しい風景を色々と入れました」と語る。
受賞を記念し、上映会と商店街映画シンポジウムをきょう25日(土)午後7時、ぶらくり丁のみんなの学校で開く。木川准教授と商店主、出演者らのトークのほか、商店街を舞台にした作品『商店ガイレンジャー』(福島県)、『案内人』(福井県)の上映も。無料。
写真=出演した「わかやま楽落会」のメンバーら
(ニュース和歌山より。2017年2月25日更新)