世界一統は生誕150年記念純米酒「南方」を2月20日に発売した。原料は和歌山県産米の山田錦、県オリジナルの和歌山酵母、紀の川の伏流水。南方雅博常務は「和歌山酵母で日本酒を造ったことはありますが、オール和歌山は初めて。お酒をきっかけに、熊楠の功績を多くの人に知ってほしい」と願っている。
熊楠は同市での少年時代、田辺市で粘菌研究に没頭したころと、和歌山の山野を舞台とする研究にこだわった。同社は記念酒を造るにあたり、材料を全て和歌山産とし、和歌山の地酒と地域を盛り上げようと考えた。
ラベルに粘菌の一種ミドリスギダケのイラストをあしらい、熊楠の研究をアピール。南方常務は「酸とうま味のバランスがとれ、おだやかな香りとスッキリしたキレ味に仕上がりました」と自信をみせる。
720㍉リットル、1620円。1000本限定。同社(073・433・1441)。
(ニュース和歌山より。2017年3月11日更新)