和歌山市は若者の定住を進めるため、日本学生支援機構から奨学金を借り受ける大学生向けの返還助成事業を4月に始める。卒業後、同市に住み、市が指定する医療・福祉系事業所に就職し3年勤務することが条件。市政策調整課は「和歌山市出身かどうかは関係ありません。他都市を考えている人が来てくれるとうれしい」と期待を寄せる。
対象は、大学、短大、大学院、専門学校に通う学生。助成額は在学1年当たり最大25万円。年間40人への助成を見込むが、2017年度は、市内の病院、診療所、薬局、介護老人福祉施設が薬剤師や看護師、作業療法士、介護福祉士など73人分を募集する。申し込みは卒業の約2年前で、4年制の場合は3年の4〜6月。同課(073・435・1013)。
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和歌山県も県内就職を希望する大学生、大学院生に対し、奨学金返還の支援を行っている。2019年3月卒業予定で、理工系(農学、薬学含む)、情報系の学部、研究科に在籍し、和歌山県内の製造業や情報通信業で就職を希望する人に限る。対象企業で3年勤務すると貸与機関に県が支払う。上限は100万円。募集は4月3日〜5月31日で50人。応募は和歌山県労働政策課HP。同課(073・441・2807)。
(ニュース和歌山より。2017年3月25日更新)