竹とんぼ作りを通じた世代間交流を図るシニアグループ「どこ竹わかやま」が7月1日、和歌山市楠本の川永小学校で出前授業を開いた。同会の石橋哲郎さん(78)は「自分でおもちゃを作ることで、物を大切にする子に育つ。より高く、きれいに飛ぶように手先と頭を働かせるので、工夫して遊ぶ楽しさも感じてもらえる」と目を細めていた。
東京を中心に竹とんぼリーダー養成に取り組む「どこ竹リーダー会」の講座を受けたシニアでつくる「どこ竹わかやま」。3年ぶりの活動で、同小児童54人に指導した。
初めに竹の種類と作る手順を説明。羽根をヤスリで削って左右の重さを調整し、ロウソクで羽根の中央をあぶってねじる方法を実演した。最後に竹ひごの軸を接着剤でつけて完成させた。飛ばし方教室では、「左手は動かさず、右手を押し出すようにするときれいに飛びます」とアドバイスした。
何度も飛ばし歓声をあげる子どもたち。1年の児玉智優(ちひろ)くんは「羽根をねじるのが難しかったけれど、一杯回って飛んだ」。5年の中口さくらさんは「初めて手作りして楽しかった。うまく飛ばせるようになりたい」と喜んでいた。
(ニュース和歌山/2017年7月8日更新)