全日本司厨士協会紀州支部に所属するフランス料理レストランの5人が25日、和歌山市紀三井寺の特別養護老人ホーム、プチパレス紀三井寺で入居者約30人に料理をふるまった。同支部の松場佑香さんは「固形では食べられない、油っぽいものは嫌いなど、施設の人に利用者のニーズを聞き、メニューを決めました。喜んでもらえてよかった」と話した。

 昨年発足した同支部が初めて出張料理慰問を企画。サラダ、カボチャのスープ、トマトソースのハンバーグ、デザート、パンの5品で、テーブルに料理を運ぶと、「わぁ、おいしそう」と歓声が上がった。山野イノさん(103)は「粋な料理でとてもおいしい。量が多くて食べきれないかも」とにっこり。大山清美さん(89)は「料理の見た目も良く、どれもごちそうです。いつもは食べるのが早いけれど、今日はできるだけゆっくり食べて存分に味わいたい」と笑顔を見せた。

写真=料理を前にシェフと話す入居者

(ニュース和歌山/2017年9月30日更新)