打田中3年 西川拓玖さん イベントに向け準備

 紀の川市立打田中学校3年の西川拓玖(ひろき)さんが、地域活性化支援団体、いなか伝承社の主催イベント「野食倶楽部」の準備に奔走している。魚や昆虫、野草をとって食べる内容で、西川さんは「自然の生き物に触れたことがない同世代の子や都会の人たちに、勇気を出して触れてみると楽しいよと伝えたい」と目を輝かせる。

 小学3年の時にオタマジャクシとホウネンエビを200匹捕まえて学校に持っていったところ、友達が驚いたことから、生き物探しに没頭し始めた。父親がいなか伝承社の活動を手伝っていたことで、地域の自然を体験するイベントを知った。「自分の家は農家で当たり前に自然があるけれど、都会からわざわざ参加する人たちがいた。田舎の魅力を伝えることに興味を持ちました」と振り返る。

 野食倶楽部は、4年前にいなか伝承社代表の田中寛人さんが地域資源の発掘、活用をテーマに始めた。過去9回で約80人が参加。毎年、夏と冬のみ行っていたが、西川さんの希望で初めて10月の開催を決めた。

 22日(日)の当日に向け、西川さんは生き物を捕まえる場所を探しており、魚捕りの仕掛けも手作りする。アサツキやオオバコなどの野草をグリーンスムージー、コオロギやバッタを素揚げにする予定。田中さんは「西川くんは好奇心が強く、生き物の痕跡を見付けるのが得意です。水辺の生き物が好きで、今まで捕まえなかったカワエビなども狙っています」と見守る。

 22日は午前10時、紀の川市粉河のふるさとセンター集合。1500円。希望者は田中さん(inakadss@gmail.com)。

(ニュース和歌山/2017年10月14日更新)