運動習慣を身につけてもらい、健康寿命(健康でいられる期間)を伸ばそうと和歌山県は10月1日、「健康づくり運動ポイント制度」を始めた。自治会や個人で登録すると運動量に応じてポイントがもらえる。県健康推進課は「1人だけでなく、友人や近所の人と一緒に取り組めば継続できる。歩数、運動状況を知り、運動を始めるきっかけにしてほしい」と期待を込める。
県の健康寿命は男性が全国20位の71・43歳、女性は28位の74・33歳と全国平均を上回るが、要介護認定率ワースト1位、1日の歩数は男性が6008歩、女性が5346歩とここ15年で男女共2000歩近く減少している。
運動習慣は糖尿病や高血圧といった生活習慣病予防につながるため、県は運動と社会参加を後押しするポイントを考案した。個人、自治会で登録し、個人は1日8000歩以上歩く、30分以上運動するとそれぞれ1ポイント、1ヵ月間で10万歩以上歩けば5ポイント。自治会はラジオ体操や清掃活動などを行えば、参加人数の2倍ポイントをもらえる。
自治会でウォーキングとラジオ体操に取り組む和歌山市加太地区では、毎朝約30人が集まる。参加者からは「手足が軽くなった」「よく眠れるようになった」との声が。会を引っ張る佐地一豊さんは「全員の歩数を足して距離換算し、日本一周を目指しています。メンバーのやりがいにつながっています」とにっこり。
県は来年3月末にポイントを集計し、上位の自治会と個人を表彰する。申し込みは「わかやま健康ポイント」HPか、同課(073・441・2656)。
写真=ラジオ体操する加太地区の住民
(ニュース和歌山/2017年10月28日更新)