討論や説明する能力を養う「アジアパシフィック・ヤングリーダーズ・コンベンション」が9月、中国で開かれ、和歌山市の開智高校が団体で最優秀、2年の髙松京介さんが優れたリーダーシップを発揮した個人に贈られる「ベストアワーズ・リーダーズ・アワード」を受賞した。髙松さんは「世界の舞台でどのように伝えればよいのか不安でしたが、話す自信が芽生えました」と笑顔を見せる。

 アジア5ヵ国の高校生が参加。4日間で各国の学生とグループをつくって英語で意見交換し、現地の大学や工場を見学した。最終日に国ごとの研究発表があり、開智は「次世代リーダーを創る教育」をテーマにした。他国チームにアンケートを依頼し、各国の教育の特徴に注目。インドネシアで幼稚園から行われている愛国教育、シンガポールのバイリンガル教育について報告した。2年の嶋恭子さんは「現地では音楽やアニメで話が弾みました。相手国の文化を知ることが国際理解に大事だと肌で感じました」と話していた。

 個人賞は、髙松さんがリーダーに求められる資質を我慢強さ、想像力など6つに分けて提案した点が評価された。

(ニュース和歌山/2017年11月11日更新)