♪大きな楠(くす)の木 広い校舎 全部大好き ぼくの学校♪──。和歌山市楠本の川永小学校に10月27日、神奈川フィルハーモニー管弦楽団が来訪。子どもたちはオーケストラの演奏にあわせ、全校児童で作った『みんなの川永』を歌った。

 歌詞は、川永小のいいところ、好きなところを募り、5、6年生の作詞作曲委員がつなぎ合わせた。「笑顔」「みんな友だち」「仲良くいよう」のほか、校門のそばにある「大きな楠の木」も2番の始めに盛り込み、メロディは子どもたちと音楽科担当の岡野侑加教諭でつけた。

 9月から練習を重ね、当日はオーケストラの力強い演奏をバックに、「どんな日も楽しめる みんながいれば」と元気いっぱいに歌い上げた。演奏を終えると、見に来た保護者らから「ブラボー!」と歓声と盛大な拍手が巻き起こり、神奈川フィルの指揮者からは「素晴らしい歌声でした。300点満点!」と称賛の言葉が贈られた。

 4年の尾﨑遼太郎くんは「迫力がすごかった。音を合わせるのが難しかった」、6年の八木柚妃(ゆずき)さんは「練習とは感じが違って戸惑ったけど、うまくできました」と笑顔。

 岡野教諭は「難しく、覚えるのは大変だったと思います。ここまでやってくれて、子どもの成長に感動しました」と目を細めていた。

(ニュース和歌山/2017年11月11日更新)