和歌山県内の6歳未満の子どもがいる世帯で夫がする1日の家事時間がたった8分と、全国最下位だったことが国の2016年社会生活基本調査で分かった。1位の福井、佐賀の33分から大きく離され、育児、買い物などを含む家事関連時間もワースト1位。県調査統計課は「食器洗い機やロボット掃除機など〝時短家電〟の普及により、家事時間は全国的に減りつつある。特に和歌山は働く女性の割合が低く、男性の仕事時間が長いため、男性の家事時間が短くなったのでは」と見ている。

 総務省統計局が5年に1度実施する調査。県内の全世代では、男性が仕事や通勤が5時間46分と7分増、家事関連が41分と5分増、女性は仕事や通勤が3時間21分と15分増え、家事関連が3時間23分と26分減った。

 6歳未満の子どもがいる世帯の夫について、家事時間は前回の10分(28位)から2分減少し、福岡と並んで最も短かった。前回最下位だった育児時間は11分増の34分で36位。中でも一番下の子が0歳だと1時間8分と全国平均より8分長く、1〜5歳は平均より短い。これらを含む家事関連時間は57分で13分増えたものの、平均の1時間23分から大きく離され、1位の東京(2時間1分)と1時間以上の差がついた。

働く65歳以上 人口比全国3位

 65歳以上で働いている人は9万4000人、33・8%と全国3位だった。前回から2万3000人、5・7ポイントの増加。介護者数は6000人増加の1万9000人、6・8%で全国35位と低い。介護に従事している人の平均介護時間は3時間22分と5番目に長く、負担の大きさが浮き彫りになった。

(ニュース和歌山/2017年11月25日更新)