和歌山市と和歌山大学は関西国際空港建設のために土採りを行った和歌山市の森林公園で、クヌギの植樹に乗り出す。森の再生を進める中で地盤の硬い所には木が育たなかった場所があり、土壌改良を経て植樹を進める。2月11日(土)には一般向けに市が植樹体験会を開く。
関空建設で切り拓いた438㌶の山は現在、企業用地や市民の森として利用されている。その大半は植樹によって森が復活したものの、固い岩盤が表に出た場所は水はけが悪く、木が育たなかった。市はこれまで、桜やヤマモモを植えてきたが2年ともたなかった。
2014年に和大と共同試験を開始。2年前に土壌改良した場所に植えたクヌギが、現在まで9割近く残っていることから、同様の方法で植樹を進めていくことにした。
自然観察エリアの7㌶を市民の森として再生させ、水はけが著しく悪い場所は水辺環境を学べるよう整備する計画。今回はクヌギ100本を植える。市農林水産課は「植樹を進め、動物や昆虫も暮らすようになれば、森が自然と回復していくはず」と期待する。
無料。参加は個人か5人以下のグループで。小学生以下は保護者同伴。参加者に森林公園の木で作ったコースターをプレゼント。希望者は20日までに住所、氏名、電話番号、人数を同課(073・435・1049)。
(ニュース和歌山2017年1月14日号掲載)