高級ホテルや旅館を開設しやすくしようと、和歌山県は「わかやま版PFI」制度を設け、進出企業が初期投資を抑えられるよう支援を始めた。観光地の魅力を高め、観光客を増やしたい考えだ。

 PFIは本来、公共施設などの建設、維持管理、運営に民間の資金、ノウハウを活用する手法。わかやま版PFIは、県が土地(場合により建物も)を取得して企業に貸し出すもので、企業側は賃貸料を支払う。また、物件調査や所有者との交渉を県が担当することにより、初期負担を抑えられるメリットがある。

 支援対象は、県が昨年設けた宿泊施設奨励金制度を活用できる高級ホテルや旅館、もしくは地域活性化や県の知名度向上に効果があると認められる施設。県商工観光労働総務課は「海沿いの観光地が対象になると思いますが、地域は特定しません」と、幅広く応募を募る方針を固めている。

 同課(073・441・2724)。

(ニュース和歌山より。2017年4月29日更新)