有志が没後120年事業計画
明治時代に活躍した和歌山市出身の外務大臣、陸奥宗光(1844〜97)。没後120年を迎えた今年、市民団体「陸奥宗光 外務大臣」の功績を教育に活かす実行委員会がシンポジウムや勉強会を企画している。宗光と亮子夫人のイメージキャラクターを募集中で、実行委の臼井康浩さんは「交渉の力で外国と対等な関係を結んだ宗光の偉業は、国際情勢が不安定な今、世界を読み解くヒントにつながる。歴史から学んでほしい」と望んでいる。
欧米諸国との不平等条約の改正に尽力し、国際社会における近代日本の立場を守った宗光。2年前、東京の外務省にある宗光の銅像を見学した臼井さんが、職員に「和歌山からの訪問は珍しい」と言われ、出身地で功績を広めようと実行委を立ち上げた。
没後120年記念事業として、7月7日(金)に講談師の旭堂南左衛門さんによる講談会、命日の8月24日(木)は専門家らを招いたシンポジウムを開催。このほか、学校への出前授業や子ども向け勉強会も計画する。
募集中のイメージキャラクターは、宗光に加え、「鹿鳴館の華」と呼ばれ、語学を身につけて晩さん会などで宗光を補佐した亮子夫人も募集。事業のチラシやパンフレットなどで活用する。申し込みは同実行委HPから。5月22日必着。臼井さん(073・472・5619)。
写真=陸奥宗光と亮子夫人
(ニュース和歌山より/2017年5月13日更新)