大東小学校(海南市下津町方)の図書室で6月5日、休憩時間に集まった1〜6年生の22人が、ボランティアによる絵本の読み聞かせを楽しんだ(写真)。メンバーは保護者や卒業生の親ら14人。話し手を務めた前山豊美さんは「子どもたちを引きつけるためにページのめくり方や抑揚に気を配ります。話し手が楽しんでいるのが伝わると、子どもたちもわくわくして聞いてくれます」と笑う。
読み聞かせは、7年前から月2回開いている。同校の司書教諭が近隣3校を1人で担当していることから、図書室の改修や棚のラベリング、本の配架や整理など図書室運営に広く協力している。
この日は、紙のような身体をもつおしゃべりなかえるが主人公の『ペラがえる』、雷雲から落ちてきた小鬼を子どもたちが空に返そうとする『かみなりどん』の2冊。場面によって声の調子を変える話しぶりに、子どもたちからは読み終わった後、「もっと読んで」とアンコールが起きた。
3年の藤本宙(そら)さんは「毎回聞きに来ます。『かみなりどん』は見たことがありましたが、お話で聞くとまた面白かった」。3年の玉置美羽さんは「みんなに聞こえるよう大きな声で、怖いところは怖く、楽しいところは楽しく工夫していた。人前で本を読むときのお手本にしたい」と満足気だった。
(ニュース和歌山/2017年6月10日更新)