和歌山公園動物園で5月、ニホンジカとマーラの赤ちゃんが相次いで生まれた。同園でほ乳類の赤ちゃんが見られるのは、2011年のミニチュアホース以来、6年ぶり。シカの赤ちゃんは仲間に耳をなめられるなど世話を焼かれ、来園者の笑顔を誘っている。
シカの母親は3歳のつぐみ。30日に生まれた赤ちゃんは最初、20㌢ほどだったが、10日が経過し、ひとまわり大きい約30㌢にまで成長している。今の時期の夏毛には親、子とも白いはん点があるが、赤ちゃんの時期はより目立っている。
一方、マーラの母親は1歳のマカロン。19日に生まれた赤ちゃんは当初、10㌢に満たなかったものの、3週間で20㌢ほどになった。今後、半年ほどで親と同じ70〜80㌢になる。
職員の森敏充さんは「シカの赤ちゃんは、母乳を飲む時以外はあまり母親の近くにはいません。みんな仲良く、仲間のシカも子育てを手伝っています。マーラは園舎の扉越しですが、少し大きくなった元気な姿が見られますよ」。
赤ちゃんは2頭ともまだ性別が分かっていない。名前は7月25日(火)に行うイベント「夏休み1日こども飼育員」で、参加した子どもたちと考える。参加者は7月に配布する「わかやまこども市報」で募集する。
(ニュース和歌山/2017年6月14日更新)