東京を拠点とする和歌浦出身の歌手、佐野安佳里さんが5月、ふるさとの日本遺産認定を記念し、地元の情景を歌ったオリジナル曲『僕らでずっと〜悠久の和歌の浦』の映像を制作した。「日本遺産 和歌の浦」とタイトルを付け、インターネット上の動画共有サイト、ユーチューブで公開。「妹背山には小学生のころよく探検に行きました。地元の人たちの和歌浦を愛する思いを胸に、皆が口ずさめることを意識し作った歌です。映像と一緒に、この美しい景色を守り続けるという地元の決意を全国に発信したい」と考えている。
曲は佐野さんが2014年に和歌山県観光連盟わかやま応援団に就任したのを記念し書いた。15年1月にギタリスト中村康太さんと組むチュリスタで発表。これまで、和歌浦小学校や妹背山の竹燈夜で演奏し、各地のライブでも和歌の浦を説明しながら披露してきた。今回、6分の曲を2分弱にまとめ、片男波干潟や妹背山、不老橋となじみ深い風景写真を添えた。
編集した中村さんは「現代版の和歌として、百年後も歌い継がれてほしい」と願っている。
(ニュース和歌山/2017年6月14日更新)