和歌山市紀三井寺の名草幼稚園で6月15日、年長児71人が地元の高齢者と昔遊びを楽しんだ。地域と交流を深め、日本の伝統の遊びに触れてもらおうと、12年前から行っている行事。3グループに分かれ、竹とんぼ、紙飛行機、こまを体験した。
竹とんぼは、「1、2はゆっくり、3でしっかり手を伸ばして」と助言を受け、園児たちは遠くまで飛ばそうと何度も挑戦した。教えた増田功さんは「軸の下の方を持って、すばやく手を前に出す。回転力が大事です」と話し、園児の手から青空に舞う竹とんぼに目を細めた(写真)。
紙飛行機は「力を入れずに、ゆるくシュッと投げるんやで」、こまは「ひもをきれいに巻いて、こんな感じで投げるんよ」とアドバイスを受けて取り組む園児たち。紙飛行機が教室の端まで届き、こまがうまく回る度に歓声を上げていた。
新﨑春花ちゃんは「紙飛行機が楽しかった」、北林郁人(あやと)くんは「難しかったけど、こまを回せてうれしかった」と笑顔。武田慎介園長は「家でも今日遊んだことを両親に伝え、一緒に遊んでもらって、古き良き日本の伝統を引き継いでいってほしい」と話していた。
(ニュース和歌山/2017年6月24日更新)