聴覚障害者が電話できるよう、和歌山市は1日、インターネットのビデオ通話ソフト「Skype(スカイプ)」を使った手話電話サービスを始めた。昨年4月に施行した手話言語条例に関する取り組みの一環。
これまで、身近に手話ができる人がいない場合、聴覚障害者が電話をするには、市役所へ行き、通訳者が隣で代弁する形で通話していた。昨年の利用は170件あった。
新サービスは、パソコンやスマートフォンで利用可能なスカイプで「障害者支援課 和歌山市」を選び、同課にビデオ電話をかける。対応する市役所の通訳者に画面を介して手話で内容を伝え、通訳者が相手に話す。これにより市役所へ出向く手間が省け、外出先からも電話できる。
市障害者支援課は「FAXやメールだとすぐに気づいてもらえず、タイムラグが生じるなど課題があった。このサービスを通じて、場所を気にせず電話してもらえれば」。
電話をかける側、かけられる側いずれかが和歌山市在住の場合に利用可。土日祝のぞく午前9時〜午後5時。詳細は市HP。
(ニュース和歌山/2017年8月5日更新)