松田商店がリモート授業
「工場について質問のある人はいませんか?」。画面越しに小学生へ問いかけるのは、資源リサイクルセンターを運営する松田商店(和歌山市西河岸町)のスタッフ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で社会見学が休止になる中、学校にいながら工場内を見られるリモート授業システムを作成した。
2006年から工場見学を受け入れる同社には、県内外から年間4000人の小学生が訪れていた。しかし、昨年はコロナ禍で休止せざるを得ない状況に。松田多永社長は「楽しく学び、環境問題を身近に感じてほしい」とリモート版の見学システムを4ヵ月かけて作った。
工場の作業内容を要約した約40分の映像を流した後、オンラインでつながったスタッフが画面に現れ、教室にいる児童にゴミの分別方法や映像内で登場したキャラクターの名前を当てるクイズを出題する。
12月15日には伏虎義務教育学校3年生81人が体験。新宅琉永(るな)さんは「工場の様子が分かり、資源を大事にしようと思った。今度は実際に工場を見てみたい」と声を弾ませていた。
写真=画面に集中する児童ら
(ニュース和歌山/2021年1月16日更新)