高校2年生、丸尾陽菜さん 女優デビュー

 紀の川市の高校2年生、丸尾陽菜さんが1月17日、千葉テレビで放映されたショートフィルム「『無題』~たぶん、天使」に主演し、女優デビューを飾った。「初演技、初主演で不安がありましたが、本番は緊張することなく役に入り込めました。歴史が好きなので、将来は大河ドラマに出演したい」とはにかむ。

 ダンスが好きで、小学1年からスクールに通っている。女性らしさが詰まったジャンル、ワックを得意とし、中学時代は大阪で開かれた1対1の即興ダンスバトル大会で優勝経験を持つ。

 転機は昨年9月。新型コロナウイルスの影響でダンス大会がなくなり、目標を失っていた時、和歌山でフリーペーパー「美少女図鑑」のモデルオーディションがあると知った。各都道府県の魅力を全国に発信するメディアで、過去に二階堂ふみ、桜井日奈子ら多くの女優、タレントを輩出してきた。テスト撮影の結果は合格。和歌山版専属モデルとして第一歩を踏み出した。

 11月、その活動の一環で、全国の美少女図鑑モデルを対象に、ショートフィルム出演オーディションが開催され、ファンによる人気ランキングで1位を獲得。最終選考を経て出演が決まった。12月に東京で撮影された同作品は、進路に悩んでいる芸大生が、霊になって現れた亡き姉と交流する物語。丸尾さんは主役の安里沙月を好演した。「顔の表情、立ち振る舞いなど、ダンスで磨いた表現力を生かせました。見てくれた友達から『陽菜っぽくない』と言われ、ちゃんと演じられたんだと安心しました」

 和歌山美少女図鑑の樫原正都編集長は「かわいいだけでなく、人懐っこい人柄が人気の一つ。努力家で勉強と両立している。和歌山の魅力を全国に発信できる人になると思う」と太鼓判を押す。

 ショートフィルムはユーチューブ「たぶん、天使」。

(ニュース和歌山/2021年1月30日更新)