1ヵ月余で動画再生100万回
新型コロナウイルス流行下でも音楽は国境を越えて──。和歌山市のサックス奏者、Nazukiさんとインドの音楽家らが製作した音楽ビデオが1月28日、動画投稿サイト、ユーチューブでの公開から1ヵ月あまりで再生回数100万回を突破した。Nazukiさんは「言葉も文化も異なる国同士がコラボできたことに感謝です」と喜ぶ。
2年前、NazukiさんのSNSに突然、インドから連絡が届いた。送り主は音楽プロデューサーのプラディープ・バピシンさん。Nazukiさんの演奏動画を見て、感動したのがきっかけだった。
当初はあいさつ程度だったが、昨年、世界中に新型コロナの感染が拡大する中、バピシンさんから共演の依頼が寄せられた。「これまでインドの音楽をサックスで演奏した日本人はいないと思う。何か新しいことをとオファーしました」とバピシンさん。
コラボしたのは、バピシンさんとインドの人気歌手、アシーマ・パンダさんの2人が歌う『Dhak Dhak(ダク・ダク)』。インド特有のメロディーに合わせ、ダンサーが息を合わせた踊りを見せる間に、Nazukiさんが和歌山城周辺やゴルフ場で撮影したシーンが流れる。
動画は12月20日に公開され、2月3日時点で再生回数は119万回を超えた。インドを中心に日本、アメリカなどで見られている。バピシンさんは「Nazukiは全てのインド人へのサプライズギフトになっています」。Nazukiさんは「最初に動画を見たとき、『ボリウッド(=インド映画)だ!』と思いました。コロナと隣り合わせの不安な中ですが、世界がつながっていることを伝えられれば」と目を細めている。
動画はこちら。
(ニュース和歌山/2021年2月6日更新)