和歌山ならではの新サービス
〝まってる間におみかんどうぞ 何コ食べたか お会計時に教えてね〟──。各テーブルにみかんが入ったかごと、このメッセージが置かれているのは、海南市黒江の古民家カフェ、黒江ぬりもの館。帰りにレジで食べた数を申告してもらうサービスを2月5日に始めた。
1月末、店の外に並べて販売しているみかんを見た常連客から、「店の中で食べたい人もいるのでは?」と聞いたのをヒントにした。中華そば店でおなじみ、早なれ寿司やゆで卵などサイドメニューをいくつ食べたのか、勘定の際に伝える和歌山ならではの風習を取り入れた。橋本千晶店長は「他府県の方は和歌山ラーメン店の自己申告制に驚くと聞きます。これはお客さんを信頼しているからこそできるサービス。ぬりもの館のお客様も皆さん優しいので、きっと楽しんでくれると決めました」
しばらくは下津産のみかんを1個30円で提供し、その後はポンカンやはるみなどを出す予定。橋本店長は「みかん以外のかんきつ類をPRしたり、みかんの神様をまつる橘本神社を紹介したり。お客さんとコミュニケーションを取るきっかけにしていきたいですね」と話している。
㊋㊌休み。同店(073・482・5321)。
(ニュース和歌山/2021年2月13日更新)