菅沼直子さん カードゲーム教材考案
英語の発音を練習できる子ども向け学習カードゲーム「EP─edu」を、和歌山市の菅沼直子さんが考案した。「英語圏の人たちが幼少期に学ぶ発音の規則、フォニックスを、ゲーム感覚で楽しみながら身につけられます」と声を弾ませる。
5~9歳をサンフランシスコで過ごした菅沼さん。玩具メーカーでの勤務を経て、現在は通訳や翻訳、英会話の個人レッスンを行う。受験英語が重視される日本では発音指導が不十分で、それが苦手意識を生んでいると考え、2017年に指導者向け、19年に子ども向けの英語発音技能測定検定を開発した。
「EP─edu」は昨年、新型コロナウイルスの拡大で休校中、家庭学習のやり方に悩む親や指導者から相談を受け、思いついた。カードに付いた二次元コードをスマートフォンで読み込むと、動画や音声で正しい発音を確認できる。繰り返し学べるよう、神経衰弱やカルタなど複数の遊び方がある。「発音は特別なことではありません。スポーツと同じで、練習すれば上手になります」
教材は、アルファベットを記した52枚のカードが入ったフォニックスと、日常で使う51の質問を書いたスピーキングの2種類。「正しい発音を学べば、リスニングも英会話もできるようになる。段階的に英語力を身につけられるよう、シリーズ化したい」と意欲を見せている。
各1650円。宮脇書店和歌山店と和歌山市十番丁のボックスゼロで販売。詳細はHP「EP─edu」。
「カード遊びしながら正しい発音を確認すれば、楽しく何度も練習できます」と菅沼さん
(ニュース和歌山/2021年4月17日更新)