滋賀県大津市の交差点で信号待ちをしていた保育園児らの列に車が突っ込み、2人が死亡した事故から5月8日で2年が経つ。同じような痛ましい事故をなくそうと、和歌山県内では子どもがよく使う道路の安全対策が進んでおり、計画していた183ヵ所のうち9割以上の整備を3月末までに終えた。
県や市町村、保育園、警察などが協力。2019年に危険箇所を洗い出して現場を確認し、対策を練った。
和歌山市は51ヵ所。園児の散歩コースは大通りから中に入った市道が多く、新たに「横断者注意」「スピード落とせ」の路面表示を設置し、カラーポールや警戒標識を取り付けた。交通量の多い田中町や三木町の交差点には防護柵を設けた。
市道路管理課は「小中学校の通学路と違い、園児の散歩コースは歩道のない道が多い。ドライバーには安全運転をお願いしたい」と話している。
写真=宮前保育所東側の道路には「横断者注意」の表示
(ニュース和歌山/2021年5月8日更新)