環境配慮したカフェと生花店

 コーヒーかすを肥料として再利用し、花やハーブを育てる──。そんな環境に配慮したカフェと生花店が5月1日、和歌山市坊主丁のボンドビル1階にオープンした。カフェ店長の三浦輝(ひかる)さんは「近年、コーヒー業界でも食品廃棄物が問題になっています。今後、収穫した花を店で売るほか、カフェでハーブティーとして提供することで、良い循環につなげたい」と意気込む。

 カフェのバルダーコーヒーは三浦さん、生花店のボワドゥギは藪本龍次さんと、専門学校時代の同級生が営む。花を通して町おこしをと夢を描く藪本さんが、カフェ併設の生花店を始めるにあたり、バリスタ日本チャンピオンから学んだ三浦さんに声を掛けた。

 通常なら廃棄される大量のコーヒーかすを肥料や消臭剤に利用する。これを使って花とハーブを育てる取り組みを夏に岬町の農園で始める。藪本さんは「花とコーヒーならではの相乗効果が期待できる。若者から高齢者までいろんな世代が交流する場になれば」と笑顔を見せる。

 午前9時〜午後7時。バルダーコーヒー(073・427・5322)、ボワドゥギ(同・427・5311)。

写真=夢を語り合う三浦さん(左)と藪本さん

(ニュース和歌山/2021年5月15日更新)