和歌山市文化奨励賞を昨年受賞した児童文学作家のたかだゆき子さんが、新作絵本『おもいやりの こころ』を8月8日に発売した。

 肢体に障害を持つたかださん。幼いころから絵本が好きで、2019年に『やさしい きもち』『はじめての うみ』でデビュー。以来、読み聞かせ会も開いている。

 4作目の今作も、過去3作品と同じうさぎちゃんが主人公。庭できれいな花を育てるうさぎちゃんは、それにしっとした3匹のおさるさんから、花をちぎられたり、他人の悪口を言っていたとウソをつかれたり。うさぎちゃんを信頼する友だちは、おさるさんたちに注意するが…。

 「インターネット上のひぼう中傷が多い今の時代に、人を思いやる心を大事にしてほしいと考えました。心の傷は元通りにはならないと知ってもらいたい」と願う。

 44㌻、1650円。宮脇書店和歌山店、ツタヤウェイガーデンパーク店ほかで販売。

(ニュース和歌山/2021年9月4日更新)