今後、災害が起こった際の復旧に役立てようと、和歌山県は9月3日、冊子『紀伊半島大水害復興10年の軌跡』を発行した。県防災企画課は「防災対策の原点に立ち返り、多くの人と気づきを共有できれば」と話す。

 災害に強い県土づくりを目指した河川の整備や避難所運営マニュアル、防災教育の進ちょくと、水害後の取り組みを中心にまとめた。人命救助の様子や寸断された道路の応急工事、廃棄物の処理、ボランティアの受け入れなど、水害直後の記録も掲載している。県内の図書館で見られる。

(ニュース和歌山/2021年9月25日更新)