ワクチン接種会場に受付窓口

 マイナンバーカードの交付率アップに向け、紀の川市はあの手この手で取り組みを進めている。和歌山県内で初めて申請者に地域振興券を支給するほか、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場に窓口を開設しており、市企画経営課は「申請率が伸びた分だけ振興券で市の経済に還元される。外出先でついでに申請できるのも人気。この調子で交付率全国トップを目指したい」と話している。

 2023年3月末までにほぼ全ての国民に行き渡らせると国が目標を定めたマイナンバーカード。こうした中、紀の川市は6月、カードを持つか申請した市民に、市内280店舗以上で使える地域振興券1万円分の支給を始めた。

 さらに8月、ワクチンの集団接種会場となる市民体育館に出張申請窓口を開設。「接種帰りにできるのはありがたい」「10分で済むなら」と好評で、これまで937人が申し込んだ。

 5月末までの約5年半で交付数1万5674人に対し、6〜8月の3ヵ月で申請者は5747人に上った。同課は「接種会場で行うのは全国でも珍しく、多くの人が足を止めてくれる。出張窓口限定で配る地元企業の商品も人気。今後は取得した人が利便性や恩恵を感じるような特色を出せれば」と意気込んでいる。

 市マイナンバーカード普及促進地域振興券コールセンター(0120・017・849)。

写真=ワクチン接種後の待機を終えた人に案内している

(ニュース和歌山/2021年9月25日更新)