商売を通して人格を磨く「商人道」を広めたいと、紀の川市桃山町の片山悟誌さん(47)が小説『道』を出版した。「自分の道を追求する上で、人と比べる必要がないと伝えたい。生きづらさを感じている人の心に響けば」と話す。

 商人道は江戸期、商人の石田梅岩が生み出した。福祉法人、高齢者や生活困窮者向けの住宅事業を行う会社を運営する片山さんは5年前から商人道を学ぶ。著書ではやりたいことが分からず悩むサラリーマンが、先人の生き方を学び、道を模索する姿を描いた。

 134㌻、1480円。アマゾンで販売。片山さん(090・8790・0278)。

(ニュース和歌山/2021年12月4日更新)