2022年が幕を開けました。今年はどんな1年になるのでしょうか? 和歌山県内の動きを中心に紹介します。(いずれも予定です)

 

四十住選手の地元 岩出市にスケボー場

 昨年夏の東京オリンピック、スケートボード金メダリスト、四十住さくら選手の地元、岩出市に1月8日、スケートボード専用の練習施設がオープンする。大宮緑地総合運動公園内に完成するこの施設は初心者向けで、傾斜や障害物は設けず、フラットな造りが特徴。また、同市は10日、金メダル獲得を祝い、四十住選手の名前にちなんで、桜を根來寺周辺に植樹する。

 

海南ロケの映画公開

 海南市を中心に県内でロケが行われた映画『ひとつぼっち』が1月に公開される。幼いころ、母に虐待を受けた介護士が、過去の記憶に苦しみながら、認知症で記憶を失った母を世話する姿を描いた作品。有志でつくる「映画『ひとつぼっち』海南応援隊」が撮影をサポートした。ニュース和歌山配布地域では14日からジストシネマ和歌山で上映。

 

舞台は北京冬季五輪

 北京冬季オリンピックが2月に開かれる。和歌山県内関連では、空中での演技で競うスキーフリースタイル競技エアリアルで、和歌山市出身の元体操選手、田原直哉選手が2大会連続出場を目指している。

 

紀三井寺参拝 ケーブルで楽々

 紀三井寺に3月、楼門下から仏殿下までをつなぐケーブルが新設される。開創1250年記念として進めるバリアフリー事業のメーンとなる取り組み。高低差30・8㍍、20・74度の傾斜に86・97㍍の線路を敷き、片道73秒で上り下りする。山上の停留所から遊歩道を通り、駐車場近くのエレベーターを使うと、本堂へ到達できる。定員18人で、車イスの乗り入れも可能。

 

冷水─藤白 4車線化

 海南市の国道42号冷水─藤白間のうち、0・7㌔の4車線拡幅工事が3月に完了する。藤白から南は4車線から2車線に減る区間で、平日の朝夕や休日に発生する渋滞の緩和が期待される。

写真=3月完成に向け、工事が進む

 

四季の郷 リニューアル完了

 2020年夏にエントランスゾーンを改修した和歌山市明王寺の四季の郷公園。引き続き進めていたリニューアル工事が今年4月に完了する。ボルダリングやターザンロープが楽しめる「見晴らしの丘」、就学前の子どもたちが自由に遊べる「つきやまの遊び場」、ドッグランエリアなどを新設する。

写真=自然の地形を生かした「見晴らしの丘

 

市堀川沿いに親水公園

 和歌山市中心部を流れる市堀川沿いに新たな憩いの場となる京橋親水公園が4月、誕生する。同市が市営京橋駐車場だった場所を改修。ゆったりとした川の流れを眺められる遊歩道や、子ども向けの広場、噴水を設け、ベンチやテーブルを設置する。

 

和歌祭400周年

 毎年5月に行われる紀州東照宮の大祭、和歌祭が400周年を迎える。江戸時代初期の1622年、初代紀州藩主、徳川頼宣が父・家康の霊を慰めるために始めた。108ある石段を神輿が駆け下った後、太鼓や雑賀踊などの渡御行列が和歌浦を練り歩く。

写真=勇ましい神輿おろしは壮観

 

六十谷水管橋 6月復旧へ

 昨年10月に崩落した六十谷水管橋。今年6月中旬までの送水を目指し、復旧工事が進む。なお、仮設水道管を設置している六十谷橋の通行止めは、水管橋での送水開始後に解除される。

 

有吉佐和子記念館オープン

 『紀ノ川』『華岡青洲の妻』などで知られる和歌山市出身の作家、有吉佐和子の記念館が6月、同市伝法橋南ノ丁にオープンする。建物は有吉が晩年暮らした木造2階建てで、同市が東京都から移築。作品を紹介する展示室を設けるほか、執筆に使った書斎兼寝室などを再現する。

写真=有吉が茶道、三味線、鼓を学んだ和室も

 

串本からロケット打ち上げ

 串本町でスペースワン(本社・東京都)が整備を進める日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」。3月までの打ち上げ開始を目指していたが、年末までに延期されることになった。新型コロナウイルスの影響で部品や機材の調達がうまくいかなかったため。

写真=打ち上げイメージ図(スペースワン提供)

 

(ニュース和歌山/2022年1月1日更新)