就職活動を始める前の学生が、県内企業の風土や仕事内容について肌で感じる機会にと、和歌山県などが春と夏に実施している「わかやまインターンシップ」。2月からの参加者を募集している。
企業や公的機関で春は1〜7日、夏は5〜10日程度、仕事を体験。その職場への理解を深めるほか、学生に自らの適性を発見してもらうのがねらいだ。1999年、県経営者協会ほかが和歌山大学システム工学部生向けに夏のインターンシップを始め、その後、対象の学部や大学を広げてきた。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年は328人が参加。22年間の合計は5470人に上る。
学生からは「全く知らない業界のインターンに参加し、世界の見え方が格段に広がった」「普段、社会人の方と話す機会があまりない中で、コミュニケーション能力を身に付けることができた」など好評。「漠然とした〝和歌山で就職したい〟との気持ちが、〝絶対に地元で働きたい〟に変わった」との声も聞かれた。
同協会インターンシップ推進事業センターは「企業や業界を実際に体験できる絶好のチャンス。春季は複数の企業に参加できますので、多くの職場を知り、将来の就職につなげて」と呼びかけている。
大学1〜3年生、大学院や短大の1年生、専門学校生らが対象。期間は2月1日㊋〜3月18日㊎で、企業により受け入れ日は異なる。無料。申し込みは1月20日までに「わかやまインターンシップ」HPから。同協会(073・431・7400)。
(ニュース和歌山/2022年1月15日更新)