歴史や思い 和大生が発信
和歌山大学生が南海和歌山市駅近くの歴史ある4社を取材。〝百年老舗〟と題し、各社の歴史や事業への思いをまとめ、HP「しえきのいま」で2月5日㊏に公開する。
駅周辺のまちづくりに取り組む市駅グリーングリーンプロジェクト(GGP)との共同企画。地方公共団体や企業などと協力し、地域の課題に向き合う「わかやま未来学副専攻」の履修生6人が調べた。明治時代から続き、現在は介護用品の販売・レンタルも行う家具ノ谷沢、燃料問屋としてスタートし、近年は住宅設備やリフォームを手掛ける福島商店などを回った。
HPでの公開を控えた1月28日には、学生と市駅GGPのメンバーがオンラインで意見交換。取材で地域を回った学生たちは市駅周辺の活性化案として、「店の情報をまとめたマップをキーノに置いてはどうか」「歴史ある街をアピールするため、町名入りの街灯や提灯を設置すれば、観光資源になる上、地域の人が歴史を認識するきっかけになる」と提案した。
観光学部2年の福田栞和(かんな)さんは「老舗はずっと事業内容を変えてこなかったから続いてきたと勝手に思っていましたが、時代の変化にしなやかに対応し、挑戦しながらも、軸をしっかり持っていることが印象深かった」。市駅GGPの垂井一理事長は「和大がまちなかにあったころは、学生とまちの人との交流が多かった。今は難しいですが、コロナ収束後は学生さんたちに市中心部へ足を運んでもらい、歴史的な面や新しい駅ビルなど様々な魅力にふれてほしい」と話していた。
写真=鉄砲や狩猟用品を取り扱う江戸時代初期創業の出来助本店も取材
(ニュース和歌山/2022年2月5日更新)