おいけファーム 原木オーナー募集
大池遊園駅前で農産物直売所「おいけのまど」を運営する紀の川市の市民グループ、おいけファームがしいたけを育てる原木のオーナーを募集している。27日㊐には菌を植えるワークショップを実施。メンバーの石渡(いしわた)康太さんは「自然の中で育つ原木しいたけは国内流通量の約1割。初めて食べた時、肉厚プリプリでジューシーなおいしさに衝撃を受け、この魅力を色んな人に知ってほしいと企画しました」と笑顔を見せる。
2019年に活動を始めた同会。直売所の西側に、長らく手入れされていなかった梅畑と里山があった。梅畑は2020年に再生。事前に出資すると梅の実を受け取れるオーナー制度を導入し、管理している。一方、里山は昨年から竹や雑木の間伐、道の整備を進めているところ。森の恵みを環境保全に役立てようと、原木しいたけを育てるにあたり、オーナー制度を設けることにした。
オーナーは、紀美野町で原木しいたけを栽培する梶谷幸司さんに教わり、しいたけ菌をくぬぎ2本に植え付ける。しいたけのピザ焼き体験や自然散策会などイベントも予定。石渡さんは「木の水分が減る新月のころに伐採すると早く乾燥し、良い原木になるといった、栽培に関する話を梶谷さんから聞けます。収穫まで待つ楽しみはもちろん、里山にも興味を持ってもらえれば」と話している。
しいたけオーナーは6600円で、権利は2023年末まで。申し込みは「おいけのまど」HPから。先着15組。
(ニュース和歌山/2022年2月12日更新)