4月5日 運行開始

 早咲き桜の名所、和歌山市の紀三井寺で4月5日㊋、ケーブルカーが運行を始める。本堂は山の中腹にあり、高齢者や障害者が参詣しづらかったことから、前田泰道貫主は「車いすで本堂まで移動できるようになりますよ」とほほ笑む。

国重要文化財に指定されている楼門のすぐ下に乗り場を建設中

 寺の境内へは、「結縁・厄除けの坂」と呼ばれる231の石段を上る必要がある。開創1250年記念事業の一環として昨年9月からバリアフリー化を進めてきた。

 楼門下から山上の仏殿下まで高低差約31㍍を73秒で結ぶ。ここから本堂までは、遊歩道を通り、駐車場近くのエレベーターで行ける。地元商店からは「参拝客が増えれば門前町の活性化になる」と期待の声が上がる。

 5日午後から利用できる。片道200円、小・中学生と70歳以上は100円、未就学児は無料。なお別途、参拝料400円が必要だが、5日から1年間、階段利用者に限り無料。

(ニュース和歌山/2022年3月26日更新)