移住者2人組がサイト開設
5月の大型連休を前に、和歌山県内巡りに役立つサイト「和歌山道の駅ドットコム」がオープンした。和歌山の魅力を県内外に発信し地域活性化をと、かつらぎ町に移住した木村準浩(のりひろ)さん(32、写真右)と中川陽介さん(32、同左)が3月25日に立ち上げた。「一般道を通る道の駅を目的に人が集まることで、住人や観光客が減った市町村に活気をもたらしたい」と口をそろえる。
滋賀出身の木村さんと兵庫出身の中川さんは東京で知り合い、会社勤めを経てカナダへ移ったが、コロナ禍で帰国。共にアウトドアが好きなことから2020年、自然豊かな同町へ移住した。地域のためになる事業を検討する中、道の駅に目をつけた。「派手ではないものの、地域密着型のところが点在し、海南市で整備中の建物が完成すれば近畿で一番の数になる。一般道でぐるぐる回る面白さは可能性があります」と中川さん。
和歌山県内全35駅を取材し、ドローンで撮影して回った。生の声にこだわり、道の駅で働く地元の人からガイドブックに載っていない情報を聞き、観光スポットや特産品3選として紹介。周辺の絶景や飲食店、季節のフルーツ情報など、自分たちや地元ライターによる100本以上の記事があり、4月以降は1日1本を配信する。木村さんは「これまで素通りされていた地域に興味を持つ人が増えるはず。将来的には交流人口の増加、移住者や企業の誘致なども視野に、広い意味で盛り上げられれば」と願っている。
(ニュース和歌山/2022年4月23日更新)