障害持つ高橋誠人さん企画

 車いすダンスチームの和歌山ビクトリーは、片方の足がわずかでも動けば使える足こぎ車いすの体験会を6月18日㊏午前10時、 JR和歌山駅前のわかちか広場で開く。チーム代表で、生まれつき脳性まひの高橋誠人さん(30、写真)は「私もこの日が初挑戦です。乗れるか、乗れないか、不安はありますが、あきらめたらそこで終わり。障害を持つ仲間たちと一緒にチャレンジしたい」と意気込む。

 左腕はひじより先がない高橋さん。足にも障害があり、歩くことも立つこともできず、小学4年から電動車いすで生活する。6年前に車いすダンスと出合い、県内初のチーム、和歌山ビクトリーを立ち上げた。

 足こぎ車いすを知ったのは昨年夏。東北大学発のベンチャー企業が開発したもので、歩行が難しい人も自分の足でペダルをこいで移動できる可能性がある。自分が挑戦するだけでなく、多くの人に知ってもらう機会にと体験会を企画した。

 高橋さんは「足の筋肉を使うので、リハビリにもなります。この商品のキャッチフレーズは〝あきらめない人の車いす〟。実は僕、夢があって、自分の足で歩けると信じています」と目を輝かせている。

 当日は高橋さんと一般参加者が足こぎ車いすに挑戦。足こぎ車いす利用者によるダンスの披露もある。無料。体験、観覧の希望者は友野さん(080・4087・3411)。Zoomでの生配信も。詳細は「足こぎ車いすCOGYチャレンジin和歌山」フェイスブックページ。

(ニュース和歌山/2022年6月11日更新)