和歌山フィル 初公演
和歌山の音楽文化を盛り上げたいと発足したオーケストラ「和歌山フィルハーモニー管弦楽団」が8月7日㊐、岩出市根来の旧県議会議事堂で初コンサートを開く。福田浩丈代表(37、写真右)と事務局長の小西基さん(37、同左)は「地域の人たちが『私の町のオーケストラ』と誇りを持てる楽団に育てたい」と力を込める。
福田さんはプロのチェロ奏者。ソロや室内楽、オーケストラで演奏を行う。岩出市の自宅で弦楽器を教えるほか、2013年の立ち上げに携わったきのかわ弦楽合奏団の音楽監督を務めるなど、音楽を通じた地域貢献に取り組んできた。
今年2月、教室の生徒で、アマチュア交響楽団を運営する小西さんとプロオケを立ち上げた。目指すのは地域に寄り添った活動。子育て世代の2人は、初のコンサートを子どもから大人まで音楽に親しめるファミリー向けにした。ソプラノ歌手の米山茉莉子さんや指揮者の木下麻由加さんら、和歌山ゆかりの若手17人が県内外から集まる。福田さんは「これまで点で活動していた音楽家をつなぎ、その姿を見た子どもが音楽を志し、和歌山で活躍する受け皿になれば」と話している。
午後1時と3時半の2回。エルガー『威風堂々』、カタロニア民謡『鳥の歌』など8曲を披露する。楽器を持参すれば一緒に演奏できる時間も。各200人。0歳から可。2000円(当日2500円)、小学生以下500円。同楽団HPかねごろ歴史の丘管理協会(0736・61・1160)
(ニュース和歌山/2022年7月30日更新)