盲学校元教員が出版

 和歌山県立和歌山盲学校元教員の能澤(のざわ)義和さんが『小児保健あん摩(ま)のすすめ 中国式小児あん摩健康法』を8月30日にたにぐち書店から出版した。

 全盲の能澤さんは、和歌山盲学校理療科であん摩マッサージ指圧や鍼灸を教え、全和歌山県鍼灸マッサージ師会会長も務めた。1985年、日中友好医療訪中団に参加した際、北京の総合病院で、子どもの手を取りマッサージする医師を知った。これをきっかけに経穴(けいけつ)、いわゆるつぼを刺激する小児保健あん摩について40年近く研究してきた。

 今回出した本は盲学校勤務時代、校外実習で保育園児らに実践してきた臨床経験をふまえて執筆。夜泣き、風邪、下痢、便秘など症状別のやり方をまとめた。「プロだけでなく、子育てしている一般の親にも分かりやすいようにと心がけて解説しました。自然なスキンシップで親子の絆を深め、ふれあいを通して元気で健康な子どもを育てる一助になれば」と願っている。

 A5判、164㌻。3300円。宮脇書店ロイネット店、アマゾンで取り扱い。

(ニュース和歌山/2022年10月8日更新)