表千家同門会全国大会和歌山大会が8日と9日、和歌山市と周辺で開かれた。和歌山は4代江岑宗左(こうしんそうさ)家元が初代藩主、頼宣に招かれて以来、幕末まで約200年にわたり代々の家元が仕えたゆかりの地。式典で15代猶有斎千宗左(ゆうゆうさいせんそうさ)家元が「紀州徳川家のご縁に触れ、長い歴史に思いを寄せていただければ」とあいさつした。
大会は全国から集まった約600人が、養翠園はじめ、琴の浦温山荘園、根來寺といった名勝地で茶を楽しんだほか、特別展「表千家とわかやま~紀州藩における交流」を開く市立博物館などを訪れた。愛知から参加した関戸信子さん、理恵さん母娘は「江岑宗左が三木町から和歌山城へ通った道を歩き、空気や歴史を感じられました」と喜んでいた。
(ニュース和歌山/2022年11月19日更新)