社会人の強豪倒し学生初優勝
フィンランド発祥のスポーツ、モルックの日本大会が10月1日と2日に泉佐野市で行われ、和歌山大学生が中心のヤングレオパルドが日本一に輝いた。この大会、9回目で学生チームの優勝は初。代表の西脇彰汰さんは「大学生活を支えてくれたモルックで優勝できたのは一生の思い出です。発展途中の競技なので、どんどん広めていきます」と声を弾ませる。
円柱型の棒を下手投げし、1~12の番号が書かれたピンを倒す競技。2チーム以上で順番に投げ合い、1本なら書かれた数字、2本以上は倒れた本数を得点として計算する。ぴったり50点を先取したチームが勝ちとなる。
新型コロナの感染拡大で新入生歓迎会や対面授業が中止になった2020年春に入学した西脇さん。友達づくりにと仲間10数人とモルックのサークルを立ち上げた。現在は1~3年67人が所属。企業や学校で普及活動も行う。
日本大会は300チームが出場した。初日の予選を順調に勝ち進み、2日目のトーナメントへ。準決勝で東北の酒田米菓、決勝は個人世界一の選手を擁する東京のRATELと、強豪の社会人チームを相手に一進一退の接戦を繰り広げ、勝利を収めた。
来夏、フィンランドで開かれる世界大会出場に近づいた。メンバーの和泉太輔さんは「戦略的なスポーツながら、年齢も性別も関係なく楽しめるのが魅力。世界大会はじめ、国内外の大会を総なめするのが目標」と張り切っていた。
(ニュース和歌山/2022年12月3日更新)