WBC優勝 初心者が関心

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本代表の影響で、バッティングセンターがにぎわっている。和歌山市湊の紀州バッティングスタジアムは新型コロナ禍で減った客足が、以前よりさらに増える勢いを見せている。

「ホームラン打ちたい」とフルスイング

 4月9日午後、軟式球、ソフトボールのブースへ次から次に人が入っていく。日曜野球を楽しむ大人、野球チーム所属の子どもに混じり、初心者の姿も見える。

 WBC後に初めて訪れてから3回目の会社員、竹本光佑さん(26)は、以前サッカーをしていたが、野球は未経験。「動画で研究してきました。当たったら楽しい」とにっこり。同行の女性は「大谷翔平投手の160㌔って本当に速いのかと、ここの最速球に挑戦しました。怖すぎてバットを振れませんでした」。

 「大谷が好き」と言う有田川町立藤並小1年の曽根蓮生(れん)くんは、社会人まで野球をしていた父親と来場。「WBCを見て打ちたくなった」と初めての打席でボールを打ち返した。和歌山市立松江小5年の竹田ことはさんは「村上(宗隆)選手のサヨナラヒットとホームラン、ヌートバー選手が飛び込んでボールを取ったのが格好良かった。ホームランを打ちたい」と振り続けていた。

 プリペイドカードが前年比150%増と説明する畑山友希支配人は「常連客が戻りつつあり、初めての人も目立つ。夏までに160㌔以上出るマシンを入れますので、大谷投手や佐々木朗希投手の球の速さを体感してほしい」と呼びかけている。

(ニュース和歌山/2023年4月15日更新)